炭酸ガス:ビールサーバー用と溶接用の違い・・・
ビールサーバーには炭酸ガスボンベが必須。
で、この炭酸ガス。
「溶接用のと同じとちゃうん?」っという話が・・・
ボンベのサイズが違いますが、溶接用として
入手できる炭酸ガスは、ずいぶん安価です。
「ビール用も溶接用も同じやろっ」というのが
仕事で溶接する者の意見。
ビール好きは「飲用はそれなりに純度を管理
してるやろ~」っという意見。
はてさて。
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コメント
面白い話題なので調べてみると、
見た目が全く同じボンベなら食品用だけを別に製造するとは考えにくいので、食品用に要求される検査結果が添付されるかどうかの差ではないかと思います。
以下はWEB上の回答例。
炭酸ガスという観点で見れば、中身は全く同じもの。
同じガスボンベですが、所轄官庁が異なる。
食品用の炭酸ガスは厚生労働省の管轄で、食品衛生法の規格がある。
工業用の炭酸ガスは、経済産業省の管轄(JIS)。
一般工業用炭酸ガスから食品にとって不要な成分を取り除いたものが食品添加用炭酸ガス。
・遊離酸 ・リン化水素 ・硫化水素 ・一酸化炭素 ・還元性有機物
尚、エチルアルコールの場合は工業用には、用途に合わせて飲用に適さないメチルアルコール等の成分が添加されているという話のようです。
投稿: mytoshi | 2017年7月13日 (木) 05時59分
そうなんですよ。 工業用と飲用、やっぱ違うでしょ。
例えば…
私の年齢で引っかかってくるのは「森永ヒ素ミルク事件」。
Wikipediaから引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
森永乳業は、1953年(昭和28年)頃から全国
の工場で酸化の進んだ乳製品の凝固を防ぎ溶
解度を高めるための安定剤として、第二燐酸
ソーダ Na2HPO4 を粉ミルクに添加していた。
試験段階では純度の高い試薬1級のものを使
用していたが、本格導入時には安価であると
いう理由から純度の低い工業用に切り替えら
れていた。
1955年(昭和30年)に徳島工場(徳島県名西
郡石井町)が製造した缶入り粉ミルク(代用
乳)「森永ドライミルク」の製造過程で用い
られた第二燐酸ソーダに、多量のヒ素が含ま
れていたため、これを飲んだ1万3千名もの乳
児がヒ素中毒になり、130名以上の中毒によ
る死亡者も出た。
この時使用された第二燐酸ソーダと称する物
質は、元々は日本軽金属がボーキサイトから
アルミナを製造する過程で輸送管に付着した
産出物で、低純度の燐酸ソーダに多量のヒ素
が混入していた。この産出物が複数の企業を
経て松野製薬に渡り脱色精製され、第二燐酸
ソーダとして販売、森永乳業へ納入された。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
やっぱ、口に入れるのならそれなりの管理が
必要なわけで。
「安いから」は大敵です。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2017年7月13日 (木) 08時32分
二酸化炭素じゃなく「酸素」の話なんですが、仕事でこのガスに関係する長男からの興味深い話。
「工業用酸素」と「医療用酸素」、いまはどちらも原料は「空気」。
圧縮・冷却・液化して空中の酸素を凝縮。
(基本、不安な物質が入り込む余地が無い)
「工業用と医療用、どうちがうねん」となったとき、不純物(空気の中の他の物質:窒素、アルゴン、二酸化炭素、水分など)は工業用のほうがうるさい(厳密に管理されている)んだと。
「人間が吸う酸素、ちょっとくらい窒素や水が多くっても、どうってことない」っと。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2021年8月30日 (月) 09時28分