コンパレータIC:LM393からHS-CMOSカウンタへ
「う~む」のトラブル。
LM393:コンパレータICを使って、「ゆっくりアナログ波形」を
パルス化して、それをカウンタ(HS-CMOSのHC4040)の
クロック入力に入れるという回路。
(4040=12ビットのバイナリカウンタ)
こんな波形が出てきてくれたらな~っというもの。
※先日のノコギリ波 を信号源に
コンパレータ部にはR1、R4でヒステリシスを入れています。
まぁ大丈夫かなと動作させてみると・・・・
(クリックで拡大↓)
※上から TP1、TP2、Q1、Q2
Q1、Q2がまともにカウントしていません。
原因はLM393出力:TP2に乗るグリッチ。
こんな感じでグリッチが発生してました。
(ノコギリ波の↓エッジ部の拡大)
パルス幅、0.5uS弱。
HS-CMOSのカウンタはきちんと反応しちゃいます。
はてさて、この対策。
その案は・・・
(a) HS-CMOS HC4040をやめてスタンダードの4040に
換え、クロック入力にグリッチ除去のコンデンサ(C1)
を挿入。
これは、スタンダード入力の4040のクロック入力が
「シュミット入力」になっているから使えるワザ。
(クリックで拡大↓)
10ピンにシュミットの記号が記されています。
そして、スペックには、
と、クロックの立ち上がり、立ち下がり時間に制限無し。
HC4040だと、こんな具合↓に規定があります。
コンデンサによるグリッチ除去はHC4040ではダメなんです。
(b) グリッチの出ないコンパレータを探す。
コンパレータじゃなくてもOP-AMPでも構わないんですが、
グリッチの出ないのを選別てなところでしょうか。
手持ちのコンパレータだとTLC3702 だと大丈夫でした。
LM393と比べて、さほど大きな応答速度の差はありません。
※オープンコレクタか、C-MOS出力かの違いはある
LM393が一つ「ン十円」。 TLC3702が「百ン十円」。
どしたものでしょ。
今回は、スタンダードC-MOSに換えてC1を付加しとき
ました。
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