手植え
「手植え」といっても、稲の田植えやブラシの植毛じゃありません。
プリント基板への、手作業での部品実装とハンダ付けを意味します(笑)。
表面実装品でも、形状の大きなもの(ICなど)は、ちゃんと上を向かせて
用意できるんですが、困るのが裏表のある小さなチップ部品、特に抵抗。
たいていのチップ・コンデンサは、上下左右は関係なしで実装できます。
しかし、抵抗は「文字」を上に向けなければなりません。
チップ抵抗をテープから外すと、こんな具合に「おまえはサイコロ(2面の)か?」
という具合に、ひっくり返ったのと文字が上を向いたのに別れます。
正常な向きのをピンセットでつまみ、基板に「植え込んで」いくわけです。(仮ハンダ)
作業が進むとひっくり返ったのばかりになってきます。
このひっくり返ったをちゃんとした向きにしたいのですが、一個一個を手でひっくり返すのは、むちゃめんどう。
こんな作業はイヤ。
写真の部品皿、「豆腐容器の底」でして、柔らかい素材です。
この容器の隅(部品の無いところ)を左手に持ったピンセットのお尻で軽く「トン」とすると、振動で抵抗が少しだけ飛び上がります。
そして、着地(もちろん容器内)のときに「サイコロ状態」になり、全部ひっくり返っていたのが、正しい向きになったのが(ある確率で)混じります。
(あるときは、垂直に立ったのも出ます)
正しい向きのをピンセットで選んで手植えし、それが無くなったらまた「トン」。
これを繰り返して、作業を進めます。
ただ・・・・
上下非対称の部品は「サイコロ」にはなりません。
どういうわけか、「足が上」(つまり逆向き)の確率が大きいようです。
落下して着地した時、足先から落ちると樹脂側が重いもんだから、裏側にひっくり返るんでしょうな。
※チップパーツの手植え(テープからの取り出し)、何かお知恵を!
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コメント
文鎮、便利に使っています。チップ品の整列ですが、整列させるために容器を軽くたたく、という方法が結局確実ですね。(抵抗は特に)ほぼ1/2に収束しますものね。SC-59などのトランジスタは粘着力の極力弱いカプトンテープで吸い付けてひっくり返して固定してしまいます。ただし半日以上つけたままにすると、夏場は糊が残るので危険です。
ではまた。
投稿: megumi_m | 2016年12月10日 (土) 21時52分
弱接着力のテープって、何かいいのありますかな?
ポストイットの「糊」の感じかな。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2016年12月12日 (月) 09時05分
こんな「弱粘着紙」がやってきました。
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-9fb7.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2016年12月15日 (木) 08時53分