失敗は成功の母<第3回>: 同じ型名なのに内部回路が違う!?
トラ技編集部に送った原稿、紙にプリントして置いてあった
のを整理(廃棄)していたら、
「こんな話を載せてもらったなぁ」
っと読み返してしまって、作業が前に進みません。
「そやそや こんなこともあった」がこれ。
失敗談を載せてもらった、トラ技の記事
『失敗は成功の母』。
2005年4月号が第1回で2007年9月号がいちおうの最終回。
そして、2010年1月号から再開して2011年11月号が最後。
(載せてもらったのは第3回と第6回、第23回の3号)
この第3回に、記事のタイトルでCMOS「4013」と「4001」
での体験を書きました。
20年前の投稿記事だぁ。
「4013」はこの話↓の元。
2021年9月11日:単安定マルチバイブレータ 74123、74423、4538(TC4013を追記)
「4001もあったなぁ」ということで、原稿(一部)を
拾い出してきて置いておきます。
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もう一つ、入れ替え部品で罠にはまりました。
バッファ・タイプとアンバッファ・タイプの差です。
元回路で「B」タイプが使われていたのでそのまま
新ICに替えたところ、動作していた部分が動かなくな
りました。
回路を追いかけてみるとそのIC(4001:NORゲート)の
入力に微分回路が付いています。
元回路のBタイプCMOSは出力だけバッファされた
ゲートICだったのでしょう、買ってきた新ICは入力に
もバッファが入っているタイプで、それが原因で微分
パルスにヒゲが出たのです。
アンバッファ・タイプのゲートIC(4001UB)に交換
して解決です。
無駄があったとはいえICの全数交換は正解だったかと
思います。
結局、なにが悪いか決定的な原因は不明なままです。
複数の不具合が関連していたのでしょう。
それにしても、回路図の無い修理は手間がかかります。
※4001入力段の構造の違いで、修理回路が動かなかった。
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CMOS ICをアナログ的用途(発振回路など)で使うときは
アンバッファ・タイプを選ばなければなりません。
このトラブルでは微分回路。
微分してパルスを出したいときはシュミット入力ゲートを
使いたいところです。
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