2025年4月16日 (水)

失敗は成功の母<第3回>: 同じ型名なのに内部回路が違う!?

トラ技編集部に送った原稿、紙にプリントして置いてあった
のを整理(廃棄)していたら、
  「こんな話を載せてもらったなぁ」
っと読み返してしまって、作業が前に進みません。

「そやそや こんなこともあった」がこれ。
失敗談を載せてもらった、トラ技の記事
失敗は成功の母』。

Ss11_20250416153701

2005年4月号が第1回で2007年9月号がいちおうの最終回。
そして、2010年1月号から再開して2011年11月号が最後。
  (載せてもらったのは第3回と第6回、第23回の3号)

この第3回に、記事のタイトルでCMOS「4013」と「4001
での体験を書きました。
  20年前の投稿記事だぁ。

4013」はこの話↓の元。
2021年9月11日:単安定マルチバイブレータ 74123、74423、4538(TC4013を追記)

「4001もあったなぁ」ということで、原稿(一部)を
拾い出してきて置いておきます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 もう一つ、入れ替え部品で罠にはまりました。
バッファ・タイプとアンバッファ・タイプの差です。
元回路で「B」タイプが使われていたのでそのまま
新ICに替えたところ、動作していた部分が動かなくな
りました。
回路を追いかけてみるとそのIC(4001:NORゲート)の
入力に微分回路が付いています。
 元回路のBタイプCMOSは出力だけバッファされた
ゲートICだったのでしょう、買ってきた新ICは入力に
もバッファが入っているタイプで、それが原因で微分
パルスにヒゲが出たのです。
 アンバッファ・タイプのゲートIC(4001UB)に交換
して解決です。
無駄があったとはいえICの全数交換は正解だったかと
思います。
 結局、なにが悪いか決定的な原因は不明なままです。
複数の不具合が関連していたのでしょう。
それにしても、回路図の無い修理は手間がかかります。

※4001入力段の構造の違いで、修理回路が動かなかった。

Ss12_20250416153701
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

CMOS ICをアナログ的用途(発振回路など)で使うときは
アンバッファ・タイプを選ばなければなりません。
このトラブルでは微分回路。
微分してパルスを出したいときはシュミット入力ゲートを
使いたいところです。

| | コメント (0)

2025年4月11日 (金)

西澤のメータをあきらめてAliExpressでメータを買う

2025年4月3日:超好感度なテスター 西澤の「5230-01」
で、HELPを出した100μAの直流電流計、MK-38。
結局、西澤はあきらめて、安直に、AliExpressで
見つけた「91C4」型にしました。

Ht31

送料を入れても700円ほど。

AliExpのメーター、パネルへの取り付けビスは
下部に2本だけ。
MK-38相当品は四隅に取り付けビスが付いてます。
Ht33
そして、ネジの太さ、MK-38相当品はM2.3でしたが
91C4はM3のビスが出てます。
  M3未満の小ネジの寸法がややこしい。
    M2、M2.3、M2.5、M2.6
  あなたはどれを使う?

ビスの間隔もMK-38が32mmで91C4は34mm。
しゃぁないなぁっと丸ヤスリでパネル(樹脂)を
ゴリゴリ。

とりあえず、無事に修理完了。


電流計のチェックはこれで↓
2023年1月13日:Arduino UNOで0.00~40.00mA定電流負荷回路
これで設定できる最小桁が10μA。
フルスケール、リニアリティとも問題ありませんでした。

これ↓みたいにとんでもないメーターだったら・・・
2020年4月18日:秋月のアナログテスター「7007」その後
2020年4月28日:秋月のアナログテスター「7007」、可動コイル式メーターは発電機だった!
心配してたんですが、大丈夫でした。

| | コメント (0)

2025年4月 9日 (水)

宮内 悠介 著『ラウリ・クースクを探して』

宮内 悠介さんの「ペイル・ブルー・ドット」に続いて、図書館で
借りてきたのが『ラウリ・クースクを探して』

Ra1

人捜しのロードムービー本かと思いきや・・・
主役は「MSX」! (中味は、そうZ80)

ソ連に持ち込まれたMSX(ココム規制で高性能マイコンが
持ち込めなかった)であるYAMAHA KUVT(Ямаха КУВТ)
が主役(・・・もちろん人が主役なんですが)。
MSXにこんな話があるなんて知りませんでした。

この他の小物が「水晶」。
それも発振子としての水晶
こんな会話が。
  「もっとも、いまは水晶発振器もMEMS
   置き換わりつつあるがな」
  「水晶がなくなっていくのか。それは寂しいな」

そして、Z80がらみでは、
  КУВТは乗算ができず、やろうとしても時間がかかる。
  これがプログラマたちの頭痛の種で、皆、それぞれに工夫した
  自前の乗算ルーチンを持っていた。
  ラウリが実装したのは「本当に速い」乗算であった。
  簡単に言うと、
     ab = ((a+b)^2 - (a-b)^2)/4
  であること利用し、あらかじめ二乗の計算結果を持っておく。
  この計算結果のテーブルが、1キロバイトほど。
  このように小さなテーブルを持つだけで、高速な乗算ができる
  というわけだ。

8bit×8bitの乗算をテーブルでとは知りませんでした。
(a+b)あるいは(a-b)ですんで、16bitで出てくる乗算の答えの
テーブル数は255+255の510ワード。
ほんとに「1キロバイトほど」です。

「z80 高速乗算」で検索 するとあれこれ出てきます。


※宮内 悠介さんは、「トランジスタ技術の圧縮」の人!


MSXでの製作物(おもちゃ)で残っているのは「大声コンテスト」。
MSXのROMを抜き去って、アセンブラで書いたプログラムを
ほうりこんでます。

ADC部はこんな回路。
  1999年と日付が入ってます。
Msx_koe
せっかくですんでソースファイルも。
   ・ダウンロード - koe2.zip

アセンブラも入れてますんで、コマンドプロンプトから
アセンブル操作ができるかと。

この中で使っている乗除算ルーチンは、普通にシフトで。

まだ現物が動いてます。
年に一度、小学校での「夏のつどい」で。
どっかに写真があったはず。

待機時、小学校の校歌がメロディーとして流れるのですが
中川小学校→大池小学校となって、校歌が変わってし
まいました。


| | コメント (0)

2025年4月 7日 (月)

「LM386N-8」って・・・

修理案件でオーディオアンプLM386が使われていました。

確か手持ちがあったはずと部品箱を探しますと、ありました。
この手持ち部品を使って修理完了。
いつからあるのか分からない部品が役立つと、なかなか
うれしいものです。

で、探索した部品箱(ジャンクボックスではない!)から
出てきたのはズバリの型番「LM386N-1」と、サフィックスが
異なる「LM386N-8」の2種類。

Lm31
  ※故障品は足をぶっちぎって基板から取り外し

「-1」「-8」でどう違うのとデータシートを探しますと、
「-8」が出てきません。
このように「-1、-3、-4」は出てきます。
Lm32

「-4」だと使用電圧範囲が上の方に行ってます。
しかし、「-8」が不明。

とりあえず置いておきますが、はてさてどうしたものか。


※見間違いだぁ・・・
コメントを参照(笑) ちょいと恥ずかしいぞ。

TI:LM386
TI:LM380

| | コメント (5)

2025年4月 3日 (木)

超好感度なテスター 西澤の「5230-01」

修理案件で38型(パネル丸穴の径)の直流電流計を
探していて「西澤電機計器製作所」のホームページを
見ていたら・・・
 ・西澤電機計器製作所:電気計測器

テスターの紹介のところ「5230-01」。
  「DC1μA、10mVの超好感度」っと。

Ns1

感度は感度なんですが、テスターの性能表現に
好感度」とは・・・

「これ、エエでっ」ということで好感度なんでしょうね。
今では珍しいキットテスター「5220」 と似たような感じ
なんですが、スペックがちょっと違うようです。

「5230-01」、長野県坂城町のふるさと納税の対象品
なっています。


20世紀ならどこでも売ってた電流計、見つかりません。
問い合わせた一社はダメ。(納期がぁ)
現在、西澤に問い合わせ中です。

  ・欲しいのは直流100μAの電流計
   西澤 MK-38 と同一形状。
   パネル加工ができないので同じ形状のものが必要。
   目盛板は0~100でok。

| | コメント (2)

«アイリスオーヤマ BIGCAPA単3 BCR-R3MH 950mAh