2023年11月20日:74LVC1G57と1G58で作るXNORゲートとXORゲート
で、LVC1G58の電源電流を見たのはこの回路。
ユニバーサル基板にバラックで組んであります。
0.1Ωの電流検出抵抗に50倍の電流検出アンプINA199。
1Aの電流で出力に5Vが出てくる勘定になります。
もうちょい小電流を見るために、こんな回路を組みました。

使ったのはLTC6101。
このあたりは、
・2013年12月05日:★電流検出アンプに関するメモ
・2019年3月29日:TIの電流検出アンプ
をどうぞ。
使った実績もあるし、回路的には問題は無いのですが、
ユニバーサル基板の組みっぱなしのバラックではなく
ケースに入れておきたいなぁという願望です。
電池は不要だし、小さなプラケースに入ればっと考えます。
しかし、なかなか適当なものがありません。
みんなちょいと大きい・・・
2022年9月29日:「ダイソー ミニケース 5個組」が見つからない
この時、あれこれ探しました。
試しに買ってあったのでいちばん小さいのがこれ。

「No.1431 トラベルケース SS 2P」という二つ入りの
「ポリスチレン」製。 (パーツクリーナーで溶けた!)
外形が70x36x12mm。
しかし、この内部の高さが約8mmしかありません。
大きな部品、背の高い部品が入らないのです。
今回の回路だと、電源の入りと出、それに信号出力として
3つのコネクタが付きます。
この手の、電源+信号接続に使っているコネクタ、私の場合、
昔から日圧の「XHコネクタ」が定番です。
このLアングル状になった コネクタ(S2B-XH)、ピンから外装
樹脂の上面まで「9.5mm」。
コネクタをハンダした時、基板の裏に出るピンをギリギリで
切っても、8mmにするのはちょっと難しい・・・
常用している2.5mmピッチのコネクタ、このXHの他に、同じ
日圧の「EHコネクタ」を常備しています。
しかし、実験用ツールとしてこしらえてあるケーブルには使っ
ていないのです。
実験用の接続用電線、ほとんどがXH。
中継用にはSMコネクタなど使ってますが。
EHだと高さが7.4mmでこのケースに入ります。
しかし、接続に使うケーブルの作業環境が×。
他にAMPの「EIコネクタ」も在庫してますが、これは
もうひとつ大きくなっちゃいます。
左から、XH、EH、EIコネクタの順。
ハウジングを付けたところ。
真ん中のEHは確かに小さいです。
そこで今回は「L型のピンヘッダ」を取り付けておくことにしました。

これだと、ICクリップでつなげます。
そして、ピンソケットやQIコネクタが挿さります。
ピンソケットだとハンダで仮付けできるし、試しでの
接続では、いがいと便利なんです。
※XHとEH、困ったことに1ピン位置が違うのです。
他の基板用コネクタと比較すると、XHが異端という
感じ。
2.5mmのコネクタ昔から、XHを使ってきたせいで
乗り換えるには、ちょっと面倒なんです。
※追記
アナログ機能IC、似たような型番で性能違いというのが
あります。
今回のLTC6101もそうで、1つ違いのLTC6102という
電流検出アンプが存在します。
詳細はデータシートを隅々まで読んでもらわなくちゃなりませんが、
「特徴」を見ると、ざっとの違いが見えてきます。
まず、今回のLTC6101。

そしてLTC6102。
大きな違いが「オフセット電圧」と入力バイアス電流。
LTC6101とは別格の性能になっています。
それがゲイン設定に出てきます。
二つの抵抗比でゲインが決まるのですが、
LTC6101だと100倍止まり。
LTC6102になると、もう一桁アップ。

※Rin=1Ωで安定使用できるのかと
思うんですが、このようにデータシートに
出てるわけで・・・
しかし、どちらのICも、電圧0V付近の電流は測れないという
欠点があります。
0V付近を計ろうとすると、差動アンプ方式の電流検出アンプを
使わなければなりません。
アナログ機能ICの選択、価格とともに悩ましいところです。
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